屋久杉について

千年を超える時を重ねた屋久杉。
強い生命力と美しさを備えています。

時の流れを栄養にして
ゆっくり大きく育つ屋久杉。

屋久島では、標高500mを超える山地に自生しているスギの中で、およそ1000年を超える杉をとくに「屋久杉」、若い屋久杉を「小杉」と呼んでいます。
スギは5百年余りが平均的な寿命といわれており、日光の杉並木の例では、360年程で150cmを越えるものが多数あります。しかし、屋久杉の場合樹齢500年のときの直径が40cm程しかありません。それはゆっくり育つのです。故に材質が緻密で樹脂分が多く、腐りにくいので1000年以上も長生きすると考えられています。

樹木の宝石と言われる屋久杉

普通の杉は、まっすぐ育ち木目がはっきりしているものの木肌が白っぽく艶が少なめです。しかし屋久杉は凹凸が激しく色が濃く、香りが強いことが特徴です。
成長が遅いため、年輪が詰まっており、独特の木目や杢と呼ばれる模様を生み出します。特に土埋木として残っている部分は複雑な木目があらわれ、その美しさはまさに宝石のようです。

世界遺産「屋久島」

1993年に屋久島が世界遺産に認定されると、屋久杉の伐採は全面禁止とされ、土埋木のみが木材市場に競りで出されていました。
2001年には、屋久島自生の屋久杉伐採自体が終了し、伐採後の切り株や台風などの後の倒木のみ、年に2〜3度だけ屋久杉の入札権を持っている業者だけが買うことを許されていました。その後、2019年3月に競り自体も全面禁止となり、入手不可能な幻の銘木となりました。


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